暴走族のお姫様Ⅰ〜Would like you〜
「いたいた、愛美!」


雄輝お兄ちゃんが走ってこちらに向かってくる


「にっに!!!」


「おいで、愛美??」


手を伸ばすと、雄輝お兄ちゃんは抱っこしてくれた


「愛美、パパは仕事があるからまたな??」


「パパ!」


「フン…」


「よし、行くか!」


そして、夕ご飯のとき、一番大きい和室にみんな呼ばれた


「いらっしゃい、愛美」


麗美お姉ちゃんに手を引かれて席に着く


私は雄輝お兄ちゃんと麗美お姉ちゃんの隣


席は、真ん中の前に、お兄ちゃんと華那お姉ちゃんの席が横になってる


あとは、入った時点の視点で見ると、右側の列はママ、私達兄姉から組員の順番


左側がパパ、幹部、組員の順番


「それでわ…」


お兄ちゃんが言った


「今日集まって頂いたのは、俺と華那の子供ができたご報告…」


ここまで言うと、拍手が鳴った


鳴り止み始めるとお兄ちゃんは続けた


「と、この家を出ます。お世話になりました」
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