暴走族のお姫様Ⅰ〜Would like you〜
ー愛美sideー


やっぱり居た…


ピンヒールで走ってたから豆ができてて、潰れてる


一歩一歩近くなるに連れて、手を伸ばす


「愛美??」


「嘘だろ…??」


「み…んな…!」


倒れかけた私を支えたのは龍二だった…


「ふっ、ふっ、うぅー…」


ワンワン泣き出した私


それをみんなはただただ黙って見守ってくれ、龍二は抱き締めて背中を撫でてくれてた


「倉庫行くか…??」


龍二の言葉にみんなが動き出し、CLUBを出た


繁華街をしばらく歩き、倉庫の前に着いて私たちは中に入った


中に入るといつもと変わらない風景


バイクを弄ったり、タバコを吸ってたり


違うのは私が泣いてること…


誰も口を利かず、龍二だけが私の肩を抱いてる


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