暴走族のお姫様Ⅰ〜Would like you〜

よくよく考えると私は知らない真っ白の部屋で真っ白なﾍﾞｯﾄの上


｢…ﾌﾝ｣


あたしは、こんなのじゃﾋﾞﾋﾞりもしない


だって、何度も拉致されて殺されかけてるから


ﾊﾟﾊﾟとお母さんは私を助けてくれることは一度もなかった


ﾊﾟﾊﾟはあの事件以来…


いつも助けてくれるのはお兄ちゃん達とEMPERORのみんな


ーｺﾝｺﾝー


｢入るぞ｣


入ってきていきなり私は聞く


｢…ねぇ、名前は??｣


｢舞咲輝羅(ﾏｲｻｷ ｷﾗ)だ。輝羅と呼べ｣


｢…そう…あたしは｢知ってる｣


｢紅月愛美だろ??｣


｢…勘違いだったら??｣


｢はあﾞ??｣


ﾄﾞｽの利いた声を出し、眉間に皺を作る目の前の人物


そもそも、私の情報が洩れるなんて可笑しい


お兄ちゃん達が私の情報は洩れないよう徹底してるのを知ってるから


｢俺に嘘は通用しない｣