暴走族のお姫様Ⅰ〜Would like you〜

壱輝お兄ちゃんが手を緩める


それを合図に走り出して抱きつくと雄輝お兄ちゃんは抱き締めてくれた


｢ごめんな??｣


｢ううん｣


首を横に振り、


｢迎えに来てくれたから｣


と言った


｢舞咲…｣


幸せな雰囲気をﾄﾞｽの利いた声の壱輝お兄ちゃんが壊した


拳を握り締めて今にも輝羅を殴っちゃいそう


｢壱輝お兄ちゃん。心配かけてごめんね??でも、私は無事だから｣


｢帰る…｣


そう言って1人で行ってしまった


｢輝羅…｣


｢ん??｣


｢ありがとね??｣


｢こっちのｾﾘﾌだ。ありがとな、愛美｣


それから輝羅と別れて、私はEMPERORの倉庫に向かった