暴走族のお姫様Ⅰ〜Would like you〜
「愛美、行くぞー!」


壱輝お兄ちゃんの一声で我に返った


「はぁーい!!!!!!」


普通に元気よく返事ができたかな…??


『愛美、あんまり走っちゃダメよ??』


『ママ、早くぅー!!!』


『はいはい(笑)』


「ママ…」


「ん?何か言ったか?」


「ごめん、何でもない」


黒塗りでフルスモークのリムジンで私達は登校中


お兄ちゃんは私がボヤいた『ママ』聞いてたかな…??


「着いたぞ??」


雄大が心配そうに顔を覗き込みながら言う


「うん…」


「愛美、頑張れな??雄大、頼んだぞ」


壱輝お兄ちゃんは雄大を真剣な眼差しで見つめた


それにも訳がある…


< 6 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop