無敵のキラりずむ

立ち上がる

小野田さんに、本気で捕まってしまった。

定休日のはずの日に、急に店を開けるから、といわれて出勤したら、小野田さんがいて。


「さて、バケますか」

「え?」


しっかり、メイクをされた。

こってりファンデを塗られ、今日日流行のアイメイクは控えめに。

口紅の色は、流行を無視気味に、黒っぽい地味な赤を。

ショートの髪にウイッグを乗せて、くるくる巻いた、ロングヘア。

それから、顔を崩さないように、注意されて、ワンピースを着せられた。

< 103 / 125 >

この作品をシェア

pagetop