無敵のキラりずむ
開店前のショットバー。
そのカウンターに悠然と、半分腰を下ろした姿勢。
あたしの私的感想を完全に排除して言うならば、彼って、
『めちゃくちゃイイ男』だ。
誰もが振り返って見るような、その顔、スタイル。
身にまとっている雰囲気までも、カッコいい。
モテるための魅力を、存分に持っている様なヒトだ。
こちらを見ている、その表情も、くらくらくるくらい魅力的で・・・
ただ・・・コレは、あたしの天敵なのだ。
「ヒデタダ、威嚇するのはやめろ」
あたしの正面にいた、小野田さんが喋った。