無敵のキラりずむ
彼は、照明に染まる、不思議な瞳をしている。

ここが薄い青の照明だったときには、目は緑色青だった。

今日は、オレンジに近い照明のせいか、黒い。

けれど、あたしが覗き込むと、その瞳は、深い緑色へと、色を変える。

これが、いいんだな。

ちゃんと、あたしのことを見てくれてるんだなって、想える。

「おかえり。きっと帰ってきてくれると思ってた」


甘い、口調。

とろける微笑。

全く。

ここの人は、こういう風にしか、モノを言えないのか。

じゃっかん頭にくる。

けれど、


「帰ってきました。またよろしくお願いします」


素直に頭を下げておく。

だって、

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