あお夢【短編】
わたしは、涙を拭いて重い足取りで学校に向かった。こんなに、気分が滅入るのは、雨が降っているせいなのだろうか。


わたしは、学校に着いてから寄り道もせず教室に向かった。


ふと、わたしは顔を上げて見ると、廊下の端の窓に、啓くんがひとり寄りかかって立っていた。

心が、急にドキドキしだした。こ、これは、気まずい。わたしには、君のそばを歩くことができないよ。こわいんだ。すごくね。



わたしが、啓くんのそばを駆け抜けようとした時、「ミズノ。」啓くんから、話しかけてくれた。


「あ、啓くんおはよう。」声が、震えてしまったよ。顔は、見れないよ。



二人の間に、気まずい空気が流れる。




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