あお夢【短編】
花びら
わたしと啓くんは、お互いの家にも遊びに行くようになっていた。ある日、部屋から青紫色の空が見えた。
わたしたちは、啓くんの部屋でずっと空を見ていた。啓くんの手をつないだ感触が、いつもより、はっきりした時だった。
啓くんをよく見ると、背中が猫背になっていて、 目が赤くてクマができていた。
「啓くん。」
「何?」啓くんは、返事がうわの空だ。
その目は、遠くを見てたっけ。
わたしたちは、啓くんの部屋でずっと空を見ていた。啓くんの手をつないだ感触が、いつもより、はっきりした時だった。
啓くんをよく見ると、背中が猫背になっていて、 目が赤くてクマができていた。
「啓くん。」
「何?」啓くんは、返事がうわの空だ。
その目は、遠くを見てたっけ。