あお夢【短編】
あのキスから、まだそう時間はたってないのに。


もう、二度とわたしは、君の存在を見つけることができないのだろうか。



ちぎれた糸は、もう二度と元に戻れない。



わたしは、床に落ちていた糸くずをひろいあげた。



見えない力で、無理矢理引き裂かれることがこんなに、辛かったなんて・・・・・・




わたしは、親に止められるまで、家中の糸くずを拾い集めた。



そうしたら、君が戻ってくるんじゃないかって思ったんだ。




馬鹿だよね





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