ゆびきり
今日は風がホントにない日だ。
中庭に出ても
日差しが暖かく感じた。
「どうしたの?」
藍ちゃんは僕と繋いだ手に少し力を入れた。
「進路決めてないって…」
「うん。何か迷っちゃって」
藍ちゃんは少し笑ったけど
場は和まなかった。
「成城を一緒に受けようって言ったじゃないか」
僕は藍ちゃんのほうを見た
「だから、たっちゃんは藍に合わせなくて良いって。」
「何でだよ!」
藍ちゃんは僕の手を離した
「たっちゃんこそ!なんでそんなに同じ高校にこだわるの!?」
「一緒にいたいからだよ」
「たっちゃんと藍は家も隣なんだし、同じ高校にいかなくったって大丈夫だよ!」
僕は一瞬目を逸らした藍ちゃんを見逃さなかった。
「誰かに何か言われたの?何で急にそんな話するの?」
藍ちゃんは一瞬ためらったけど
僕に嘘をつけないのは知ってる。
「先生が、たっちゃんが成城うけるのは藍のためだって…もっと上狙えるのにって。」
「気にしなくていいよ」
「でも、藍もそう思うの。たっちゃんの為にって!どうせ大学だって離れちゃうし。それに…」
「それに?」
「離れたって藍とたっちゃんは大丈夫だよ!たっちゃんは藍を信用できないの!?」
「信用って…好きだから不安になるのは仕方がないだろ?藍ちゃんが僕の知らないところで他の男子としゃべってるだけでも僕は嫌なんだから!」
「そうなの?」
藍ちゃんは少しビックリしていた。
ビックリした顔はやがて笑顔になった。
中庭に出ても
日差しが暖かく感じた。
「どうしたの?」
藍ちゃんは僕と繋いだ手に少し力を入れた。
「進路決めてないって…」
「うん。何か迷っちゃって」
藍ちゃんは少し笑ったけど
場は和まなかった。
「成城を一緒に受けようって言ったじゃないか」
僕は藍ちゃんのほうを見た
「だから、たっちゃんは藍に合わせなくて良いって。」
「何でだよ!」
藍ちゃんは僕の手を離した
「たっちゃんこそ!なんでそんなに同じ高校にこだわるの!?」
「一緒にいたいからだよ」
「たっちゃんと藍は家も隣なんだし、同じ高校にいかなくったって大丈夫だよ!」
僕は一瞬目を逸らした藍ちゃんを見逃さなかった。
「誰かに何か言われたの?何で急にそんな話するの?」
藍ちゃんは一瞬ためらったけど
僕に嘘をつけないのは知ってる。
「先生が、たっちゃんが成城うけるのは藍のためだって…もっと上狙えるのにって。」
「気にしなくていいよ」
「でも、藍もそう思うの。たっちゃんの為にって!どうせ大学だって離れちゃうし。それに…」
「それに?」
「離れたって藍とたっちゃんは大丈夫だよ!たっちゃんは藍を信用できないの!?」
「信用って…好きだから不安になるのは仕方がないだろ?藍ちゃんが僕の知らないところで他の男子としゃべってるだけでも僕は嫌なんだから!」
「そうなの?」
藍ちゃんは少しビックリしていた。
ビックリした顔はやがて笑顔になった。