ゆびきり
こうしようとか
次はああしようだとか
手順を考えてる余裕なんてなかった。





ただ覚えているのは
藍ちゃんがとてもキレイだったこと。


そして、気持ちよかったってこと。


途中
怖がる藍ちゃんの手を強くにぎったことも覚えている。




藍ちゃんが求めていた
理想のものとは
きっとかけ離れていただろうね。




ゆっくりでいい。

藍ちゃんが許してくれたらそのときに
藍ちゃんが望むシチュエーションで

そう思っていた僕はもういない。




これが現実なんだと思った。



ベットの横には

僕と藍ちゃんの制服と

借りた少女漫画が散らばっていた。


僕は6巻まで読んだ少女マンガの続きはもう読まないだろう。





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