ゆびきり
4時3分。


電車が駅に着いた。


足早に降りていく人の中
僕も置いていかれまいと頑張って歩いた。


改札を出ると藍ちゃんがいるはず。

藍ちゃん…



藍ちゃん…



「たっちゃ~~~ん!!」


いた!!


藍ちゃんは僕の胸に飛び込んできた。

可愛い僕の彼女。


同じ学校の女子が横目で僕達を見ながら
ヒソヒソ何か言いながら通りすぎようとした。


僕は藍ちゃんの顔にそっと手を当ててキスをした。


驚いた顔をしている女子が面白くより深いキスを交わした。








「たっちゃん!あんなところでハズカシイ!!」

帰り道藍ちゃんは顔を真っ赤にして怒っていた。

「藍ちゃんが飛び込んできてかわいかったからついね。」

僕がにっこり微笑むと

藍ちゃんは僕をチラッと見てすぐ視線を逸らした。


「もう。しかたないなぁ~」

そういうと僕の手をキュッとにぎった。


照れてる藍ちゃんは可愛い。
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