ゆびきり
あの日
藍ちゃんから
連絡はなく

駅に着いてしばらく経っても
来る様子はなく
僕は家に一人で帰った。


次の日は
何となく顔を合わせづらく
いつもより早く家を出た。



それを繰り返せば繰り返すほど
藍ちゃんに会いづらくなり

とうとう
お互いの距離は修復できないくらい広がってしまった。


藍ちゃんと会えない一年はあっという間に過ぎていた。



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