ゆびきり
10分も経たないうちに
藍ちゃんが来た


すぐにわかった。

相変わらず可愛い。

少し痩せたかもしれない。


声をどうかけようか考えていたら
僕は藍ちゃんの隣にいる男に目が止まった。



あれは…

タケじゃないか。





僕は思わず
藍ちゃんが曲がるのとは逆の道の壁に隠れた。


なぜそうしたのかは今でもわからない。



だんだん声が聞こえてきた。



うーん・・・・

聞き取れない。


結局僕が聞き取ることが出来たのは
藍ちゃんが僕の真横を通るときだった


「だから~たっちゃんのことはもういいの!どうせもう終わったんだから!」


はっきりそう聞えた。


聞き間違いじゃなかった。


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