ゆびきり
藍ちゃん。

僕が君の気持ちを信じられなかったのかな?

それとも藍ちゃんが僕の気持ちを信じられなかった?


どうしてこんなことになったんだろう。



僕はこのとき
答えの出ることのない問いかけを
ずっとし続けていたんだ。




修復する努力はしなかった。

いや・・
そんなこと思いつかなかった。



藍ちゃんと僕はあまりに近すぎて
離れたことなんてなかったから。

僕達は
そんな術をしらなかったんだよね。


気づいたとしても

お互いの気持ちを信じてきて
お互いのことを考えて
何でも言い合えていた

そんな理想的な関係だったから

そんな高い位置から転落した関係は
もう粉々になっていて自力で修復なんて出来なかったのかもね。






ねえ、藍ちゃん。

この日
僕は仲直りしようと
藍ちゃんの下にいったんだよ




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