ゆびきり
「たまってるんだろ。」

トオが、ズバリ言うから、飲んでいたジュースを思わず噴出してしまった。


「なっ…何いって…」

「だって最近俺といる方が多いし。」

「つうか、やってないから」

僕が言うと、トオが固まる。


「え!もう1年経ったよな?一度も?」

よほど驚いたのか
声のボリュームがかなり上がっている。


「いや…まえ別れた原因が、やり過ぎて不安にさせたせいだから…何となくやりにくくて…」

僕がジュースを飲み干すと

「たっくん…そりゃ別の意味で不安にさせてると思うよ。」

と諭すようにトオが言った。

「え!なんで?」


僕があまりに驚くから
トオは頭を抱えて深いため息をついた。



藍ちゃん…
僕また何か間違ってる?

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