ゆびきり
待ち合わせは家の近くにした。

僕のマンションは、勤務している地域の3つ隣りの駅。


何かとやりずらくなるから、勤務地域からは離れて過ごす。


「すごいいい天気…」

まだ、ぼーっとする頭で待ち合わせのカフェに向かった。


時計は10時46分を表示している。

待ち合わせは11時。

「早く来すぎたかなー」

僕は、右手でカフェの木の扉を押した。


「いらっしゃいませ。」

店に入ると何処からともなく声が聞こえてきた。

人気のランチ狙いの客がたくさんいたけど
僕はすぐに藍ちゃんを見つけた。


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