ゆびきり
マスターの言葉が頭をよぎる。

『たとえ一夜限りの偽りの恋愛でも君の傷は癒してくれるかもしれないよ。』


そう…これは偽り…


でも、藍ちゃんとはまた違う柔らかい身体に触れている間は、藍ちゃんのことを考えずにすんだ。

僕は、一夜限りの偽りに身をゆだねた。




『たっちゃんは藍しかしらないから』


藍ちゃん。

僕は今…前に進めているのかな?



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