ゆびきり
「ごめんね。」


僕は藍ちゃんが
何でこんなこと言うか
分からなかったけど

泣きながら一生懸命訴える姿をみたら
謝ってしまった



「藍…たっちゃんは藍と結婚するんだから!ってマリちゃんに言ったらマリちゃんが、すごく怒ってホッペ叩かれたの」


「大丈夫?」

僕は藍ちゃんのホッペに触れた手に少し力を込めた


「たっちゃん。家に帰ろうっかぁ。藍のチョコレート家にあるんだぁ」


「うん」



僕と藍ちゃんは
手を繋いで帰った



この日のことは
よく覚えているのに



このあと藍ちゃんに
どんなチョコレートをもらったかは覚えていない


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