ゆびきり
その日は

いつもどおり藍ちゃんと手を繋いで帰ったけど


手から伝わる体温で
保健室での時間を思い出し



とてもドキドキしながら帰ったのを
今でも覚えている。








あんなに触れるのをためらっていたのに


一度触れてしまうと
もうそんな気持ちはどこかに消え
逆に
もっと触れたい気持ちが溢れてきた。






少し
大人になろうと
背伸びした中学3年生。



僕たちの関係は
この日を境に
大きく変わっていく。
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