ゆびきり

「たっちゃん…ちょっとやめてょ!」


「え!なんで?」

僕はスカートの中に
侵入しようとしていた右手を止めた。


「毎日こんなことしてばかり。藍こんなのいや」

「そんな…だって藍ちゃんがやらしてくれないから…」

毎日アプローチしないと仕方がないじゃないか…


「それって藍はヤりたいだけの女ってこと?」


かなりムッとした表情を浮かべる藍ちゃん。



「違うよ…ただ好きだから触れたいだけだよ…でも藍ちゃんが嫌ならやめる…」


「たっちゃん…」

藍ちゃんは僕をジッと見つめる


大丈夫そうだな

僕は再びスカートに手を入れようとした。


すると藍ちゃんは勢いよく立ち上がる。


「わかった。素敵な雰囲気をプレゼントしてくれたら藍はしてもいいよ?」


「へ?」


藍ちゃんは言い出したらきかない。



それもこれも
最近藍ちゃんたちが
みんなで読んでる
『恋愛少女マンガ』のせいにほかならない。



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