ゆびきり
「かなと修二は友達と浜辺の別荘に遊びに行って、夜になったら友達が結託して先に帰っちゃうの。そして夜に星空に囲まれて…」
クラスの女子が
まさに藍ちゃんが読んでる漫画をみていたから
ちょっと声を掛け聞いてみると
かなりこと細かく教えてくれた。
海辺の別荘?
中学生に無理だし…
だいたいわざわざ来たのに帰っちゃう友達なんかいるか?
こんなの
何がいいのか理解できね
僕が色々考えていると
「たっちゃん興味あるなら貸そうか?」
なんて言われて
きちっと並べられたコミックを差し出された。
「イヤ…いらない…」
僕の顔がかなり引きつっていたのか
女の子は笑いながら言った。
「彼女に言われたの?」
「いや、言われたわけじゃないけど…こういうの好きなんだろ?」
照れ隠しに少し鼻を擦りながら言った。
「たっちゃんて、ホントに彼女が好きなんだね。」
「うん。好きだけど」
即答すると、頭を叩かれた。
「いて!!」
「鈍感!!」
そう言い残して立ち去っていく女の子。
俺の手にコミックを乗せていったのだった。
クラスの女子が
まさに藍ちゃんが読んでる漫画をみていたから
ちょっと声を掛け聞いてみると
かなりこと細かく教えてくれた。
海辺の別荘?
中学生に無理だし…
だいたいわざわざ来たのに帰っちゃう友達なんかいるか?
こんなの
何がいいのか理解できね
僕が色々考えていると
「たっちゃん興味あるなら貸そうか?」
なんて言われて
きちっと並べられたコミックを差し出された。
「イヤ…いらない…」
僕の顔がかなり引きつっていたのか
女の子は笑いながら言った。
「彼女に言われたの?」
「いや、言われたわけじゃないけど…こういうの好きなんだろ?」
照れ隠しに少し鼻を擦りながら言った。
「たっちゃんて、ホントに彼女が好きなんだね。」
「うん。好きだけど」
即答すると、頭を叩かれた。
「いて!!」
「鈍感!!」
そう言い残して立ち去っていく女の子。
俺の手にコミックを乗せていったのだった。