ゆびきり
白い湯気がお風呂を覆って
天井が少しぼやけて見える。


「もう藍ちゃん寝たかな…。」


お風呂についている小さな窓に目をやり
僕は藍ちゃんを想う。



いつものことだ。





藍ちゃんは

なんで形にこだわるんだろう


そんなものなくったって
僕は藍ちゃんがこんなに好きなのに。


ヤリたいだけだなんて
思ってないし

正直そう言われてちょっと傷ついたんだ




藍ちゃんは
僕の愛を疑ってるのかな?



お風呂の天井から雫が1滴おちてきて
僕の頬に当たった。


「つめて!!」


窓開けるの忘れてた。


僕は
すばやく身体を洗うと
お風呂をでた。


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