加納欄のアリバイ崩し シリーズ28
加納欄のアリバイ崩し シリーズ28
「セェ〜ンパイ。お待たせぇ。待ちましたぁ?」
不機嫌な顔をしてる、大山先輩を、上目遣いに見てみた。
「何分待たせんだよ」
大山先輩は、腕時計のガラスをコツコツと軽く叩きながら言った。
えっとぉ〜(-.-;)
「ジュッ」
「違う!」
私の答えが言い終わらないうちに、大山先輩が、畳み掛けた。
「ニ……サ、サン?」
あたしは、指の数を少しずつ増やしながら答えた。
「お前、ルート頭に入ってんだろぉなぁ」
大山先輩に、睨まれて。
「は、入ってますよぉ。あ、当たり前じゃないですかぁ」
後ずさりしながら答えた。
この会話でわかった通り、あたしと大山先輩は、デートの待ち合わせではない。
容疑者のアリバイの検証をしている最中だ。
殺人現場から、ここの噴水広場まで、全速力で走って来たのだ。
容疑者、蓮田が噴水広場に本当にいたのか、どんな方法をつかってでも、アリバイを崩すつもりでいた。
犯人は蓮田なのだ。
大山先輩もあたしも確信していたが、アリバイを崩せないでいた。
犯行時刻は15時30分頃。
ただ、15時40分〜50分頃に、蓮田が目撃されているのだ。
犯行現場付近に怪しい車やバイクなどは目撃されていない。
そうなると、走って逃げた可能性もあるので、あたしは先輩に言われて、犯行現場から噴水広場まで、全速力で走って来たんだけど。
大山先輩に、遅い。と言われた。
「あそこから、10分で来るのはさすがにムリか?」
「10分はぁ。最短ルートで来ようと思ってたんですけど、道路工事があって道1本ずれたんです。だから、正確じゃないかもしれないけど、でも、10分はムリだと思います」
「よし!も1回行ってこい!」
(-_-)
……言うと思った。
「返事」
「ハ・ア・イ」
あたしは、一文字づつ区切りながら返事を返した。
不機嫌な顔をしてる、大山先輩を、上目遣いに見てみた。
「何分待たせんだよ」
大山先輩は、腕時計のガラスをコツコツと軽く叩きながら言った。
えっとぉ〜(-.-;)
「ジュッ」
「違う!」
私の答えが言い終わらないうちに、大山先輩が、畳み掛けた。
「ニ……サ、サン?」
あたしは、指の数を少しずつ増やしながら答えた。
「お前、ルート頭に入ってんだろぉなぁ」
大山先輩に、睨まれて。
「は、入ってますよぉ。あ、当たり前じゃないですかぁ」
後ずさりしながら答えた。
この会話でわかった通り、あたしと大山先輩は、デートの待ち合わせではない。
容疑者のアリバイの検証をしている最中だ。
殺人現場から、ここの噴水広場まで、全速力で走って来たのだ。
容疑者、蓮田が噴水広場に本当にいたのか、どんな方法をつかってでも、アリバイを崩すつもりでいた。
犯人は蓮田なのだ。
大山先輩もあたしも確信していたが、アリバイを崩せないでいた。
犯行時刻は15時30分頃。
ただ、15時40分〜50分頃に、蓮田が目撃されているのだ。
犯行現場付近に怪しい車やバイクなどは目撃されていない。
そうなると、走って逃げた可能性もあるので、あたしは先輩に言われて、犯行現場から噴水広場まで、全速力で走って来たんだけど。
大山先輩に、遅い。と言われた。
「あそこから、10分で来るのはさすがにムリか?」
「10分はぁ。最短ルートで来ようと思ってたんですけど、道路工事があって道1本ずれたんです。だから、正確じゃないかもしれないけど、でも、10分はムリだと思います」
「よし!も1回行ってこい!」
(-_-)
……言うと思った。
「返事」
「ハ・ア・イ」
あたしは、一文字づつ区切りながら返事を返した。