promise.





夕焼けが俺と美空を覆う。


影が延びると、漸く
二人の肩が触れあうぐらいの距離で
今日もお互い、
何も言わずに歩いている。


二人が唯一一緒に過ごす帰り道。


『…美空』


声にしたつもりが、上手く出て来ない。


うつむいたまま歩く美空の横顔は
夕焼けのせいか赤く見えた。


< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop