ばーか。
柊side



「柊やっと帰ってきたー」
「ん」

5限目が終わって、俺も昼寝を終え、教室にもどった。

「なぁ…耳寄りな情報入って来たんだけど。」
「は?」
「…お前昼休み、有本花歩と二人っきりだった?」


…!
誰か見てたのかあれ。


「…だからなに」
「マジだったのかよ…。いますげー噂。否定しといたけどさ」

すげー噂?

「別によくね」
「お前はよくてもさ。有本が可哀想だろーが」
「…あいつが……あぁ」

俺といた、ってだけで
なんかされるってことか。
「…たしかに」
「だろ?」
「まぁ、でも、うまくやるだろ」
「お前…無責任だな」

正直。
俺が否定しにいったって、余計に騒がれるだけだから。
面倒。





「あの、蒼井君っ」


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