ばーか。
柊side



「久しぶりだよな〜柊と一緒に飯食うの。」
「なー。」
「柊は1人スキだよなー。」
「…悪ぃ」
「あはは、お前らしいけど」

部活仲間たちと飯。
…たしかに久しぶり、かもな。


「なぁ蒼井、今好きなヤツ、いる?」
「あ、俺も気になってた!」
「つか蒼井、女嫌い治った?」
「柊、俺も知らない!!」
好きなヤツ、か…


「…いない」
「「なんだよーっ」」
「おまえら…そんなことばっかだな」
「そーゆうお年頃だろーが!」

お年頃って。
おまえらなぁ。

「じゃあじゃぁ、誰が可愛い?!」
「あ、それも気になる!」「他のヤツらもついでにいおーぜ。」
「おー。まず蒼井な!」


可愛いやつ。可愛い…やつ


…あー。
思い出しちゃった。



思い出す、
…っつか


ずっとほんとは
気にしてたのかもな。




最初にあったあの日から。毎日来てたけど。

突然こなくなったら



…あいつは、
気に掛けてんだろうか。





「…蒼井?きーてるかぁ」
「ぁ…わり。」
「でーもさぁ、やっぱ可愛いやつっていったら千葉か小沢だよな〜?」

明里かよ。

「あー、それはまぁ定番だろ。」
「だな。あ、なぁ、蒼井と悟志のクラスの有本可愛くね?」


有本…?


「あー、わかる!!」
「なんかなんか、清楚?みたいなっ?」

清楚…

「なー!抱き締めてやりたい!みたいな?!」
「可愛いよなー!!」

あいつって、
そんな可愛かったのか…


「俺ねらおっかな〜?」
「お前にはレベル高すぎだっつーの!俺が行く」
「や、お前にも無理だって。花歩ちゃんは」
「なに下で呼んでんだよ!!」
「〜!」
「〜?」


…。

ほんとに
これで俺は、後悔しないんだろうか。



「なぁ柊、お前はどー思うの?」
「…俺は」


なんで



「蒼井ー?」



こうも





「別に。どーでもいい」





素直になれねんだ


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