紙飛行機~君に捧げる御手紙~






退院してから
毎日、病院の屋上から水無月沙希の部屋に
紙飛行機を飛ばした。


こんなんで
力になれるか分かんねーけど


何かせずにはいれなかった。


そしてしばらくしたある日。


いつもみたいに
紙飛行機を飛ばして
帰る途中。


目の前に水無月沙希がいた。


彼女は真っ直ぐな瞳で俺を見つめた。


沙希「…貴女だったんですね?」


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