ぷっしゅにんぐ!
先生はあまりのうちの声の大きさに目を見開いていた。



でも、今はそんなのどうでもいいんだ。


うちは溢れそうな感情をいつもみたいに殺すようにして


右手を精一杯握る。


爪が指に食い込んで痛い。


でも、先生はやはり口を開かない。




「……答えてよっ………!?」


だから、やってしまったんだ。


感情が溢れ出してしまったんだ。



だから、今まで殺してきた思いが



「……無言なんですね、所詮……そうですよね……」




出てきてしまったんだ。
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