《恋愛ごっこ》
一方その頃、店の外では



「ひどいよ!雅人!!

いきなり別れてだなんて…

私、納得できない!」


「だから悪いって。

別にお前のこと嫌いになったわけじゃないんだ。

ただもう…疲れた。」


「疲れたって…疲れたって何よ!

分かった、女でしょ?

他に女が出来たんでしょ?」



あーめんどくせぇ

これだから女って、恋愛って嫌なんだよな

もういいや

どうでもいい



「あーそうだよ。

お前の他に好きな…」



そう言い掛けた瞬間




パシーーンッ




「最低。雅人なんかこっちからさよならよ!!」

女は雅人を思い切り叩いて、スタスタと歩き去った



「痛ぇ…くそっ…」

頬をさすりながらそう呟くと、目の前にあったバーへと入る


「飲まなきゃやってらんねぇよ…」
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