あたしの旦那は執事さん!?

勢いよく飛び出したあたしは、優月の元に向かった。
ハァっ、ハァっ・・・。
優月、いるかな？
あたしは、インターホンを押そうとボタンに手を伸ばした
時だった。
「・・・萌花？」
後ろから、声がきこえてきた。
「・・・優月？（泣）」
「えっ！？どうしたの！？家はいろ？」
優月はビックリしながらも、あたしに駆け寄ってきて、
家にいれてくれた。優月に部屋に案内されて、優月の部屋に
入る。
そういえば、あたし優月の家初めてはいるな。
「・・・で、萌花はどうした訳！？」
多分、あたしは優月の部屋に入ってから１５～６分泣きまくっていた。
痺れを切らした優月が少しイラつきながら、あたしに尋ねてきた。
「・・・あんね、マ、マがね、一学期、終わっ、たら転、校、するのよって。
優月とお別れ、しなきゃ、いけな、いんだよー（泣）」
「・・・えっ！？ほんとに？」
あたしは、嗚咽で話しずらかったけど、頑張って伝えた。途中
あたしが、王族って事もいいそうになったけどママに言われた事を
思い出して、あたしは言えなかった。それに、あたしの話を聞きながら
涙が溢れ出してる、優月を前には本当の事は言えなかったんだ。
「優月・・・。あたしもね？今日知ったの。ヤダよ。」
「優月も、寂しいよ？でもね、前向かなきゃ！！優月は、萌花と
楽しい思い出作りたいからさ。ねっ？」
優月は無理にあたしに向かって笑って、あたしの返事をまっている。
「うん。楽しい思い出つくろう！！
・・・でもさ、優月？何があっても親友だよね？」
「あったり前♪何言ってんのよっ！！」
あたし達はこの日３つの事をちかった。
１、何があっても”親友”って事。
２、隠し事はしないこと。（あたしは、もうしてるけど・・・。）
３、あと、３ヶ月で楽しい思い出を一杯作ること。
この３つを誓ってあたし達はわかれたんだ。