あたしの旦那は執事さん!?
「大丈夫?俺ね、笹本陽太。こんな状況だし、とりあえずよろしく☆」
彼、笹本陽太はニッコリ笑って手を差し伸べてくる。あたしは、
「あたしは、望月萌花。よ、よろしくね?笹本君。」
ニッコリ笑って、手を差し伸べていた(笑)
「俺、陽太でいいから。ってかさ、これからどうすれば言い訳!?」
いきなり、呼び捨てでいいの?わーすごっ!!!!!
「あたしも、萌花でいよ♪なんか、寒くなってきてない?」
「萌花。大丈夫?上着貸そうか?てか、貸すよ!!!」
「えっ!?でも陽太君寒くなっちゃうよ?」
大丈夫だから。
そう言われて、上着をかけられた。あたしは、お礼も言えなくて、黙ったまま、床に座り込んだ。陽太も、床に座っていた。しばらくすると、隣から、鼻を啜る音が聞こえ始め、
「…ックシュン!!ハックシュン!!」
2連続のくしゃみが聞こえたんだ。
「…大丈夫?上着…やっぱ着た方がいいよっ!?」
あたしは、上着を返そうと思って、上着に手をかけた。
「いい…。着てて。」
陽太に言われて、手を押さえられた。その時だった。
ゴゴッ…!!
「「へっ!!!???」」

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