あたしの旦那は執事さん!?
俺はその声で、萌花の部屋に引き返していた。
「萌花チャン・・・?話しようよ?なんで、泣いてるの?
 俺に話してみてよ・・・。」
「陽太・・・。コレ聞いても、嫌いにならない?」
「ならないよ・・・。」
俺は覚悟して、萌花が話し出した話を聞いた。
「ねぇ・・・?陽太浮気してるでしょ・・・!?ウゥっ・・・。
 あたし、見ちゃったよ!?優月と一緒に見ちゃったよ!?」
俺が浮気!?萌花、俺はお前一筋だぞっ。って言おうとしたとき、
萌花は、また話し出した。
「・・・今日も、駅前でキレイな女の人と・・・。あたしに見せないような笑顔で。
 あってるでしょ?ねぇ、答えてよっ!!!」
「・・・アレは違う・・・。でも、今は話せないんだ・・・。もうチョット、後チョッ トしたら、絶対に話すから。だから、ゴメン・・・。」
俺が会っていた女は、絶対に萌花に知られたくない奴。だから、話せないんだ。
「どうして!?あたしは、もう会って欲しくないよっ!?もう、会わないって言って。
 約束してよっ!?ねぇ・・・!?」
萌花は、部屋の扉を開けて俺に迫ってきた。だけど、俺の答えは・・・・
「ゴメン・・・。」
こんな一言しかいえなくて、余計に萌花を傷つけていくばかりだった。
「どうして・・・!?
 ・・・陽太、もう別れよう?あたしは耐えられないから・・・。」
萌花からの言葉は、すぐには理解できなかった。時間をかけて、理解した後俺はすぐに首を横に振った。
「イヤだ・・・!!俺はお前がいないと・・・!!」
でも、萌花は首を縦に振ってくれなくて、
< 41 / 65 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop