手に入れるためなら
「ああ、君が邪魔したから
仕事が進まなくなった。
出て行ってくれ!」
ギロリと晃様は私を睨み付ける。
今まで晃様が怒ったところを
私は見たことなかった。
確かに私は軽率な発言をして
しまったかもしれない。
だけど、私は晃様が旦那様を
亡くしたことに無関心だから
聞いてみただけなのだ。
それだけでお怒りになるなんて
晃様に何があったのだろう?
そう思いながら、
私は晃様の部屋を出た。