手に入れるためなら
俺は親父を睨み付けた。
親父はそんなことに気にも
とめない。
「娘を殺したことがバレると
城崎家に損害がおきる。
早いとこ捨ててしまおう」
親父は姉さんの遺体を
軽々と持ち上げた。
このままだと姉さんが
捨てられてしまう…!!
俺はとっさに
「待てよ、親父」
「………何だ?」
「姉さんを捨てるんじゃなくて
冷凍保存しておけば?
いつでもストレス解消に
なるだろ?」
俺は姉さんと離れたくない一心で
言った。