Song for you
「なぁ、そのCD誰の曲?」
「え、あんたも音楽に興味あるんだ?」
「うるせー、
で、誰の?てか、何の曲好き?」
「いきなり気持ち悪いわね……、ま、いいけど。
このCDの3番の曲が一番好き。」
「へー…それ、貸して?」
「…別にいいけど…」
「さんきゅー♪」
これで曲はバッチリだっ!!
「…何か気持ち悪い…」
「♪」
「聞いてないし…」
「何か言った?」
「別にー」
「ならいいや、ありがと。」
俺はそれだけ言って自分の席に戻っていった。
「…ホント、分かりやすいヤツ…」
彼女の優しい微笑みには気付かなかった。