Song for you
「〜…♪…」
今、全部伝えた。
練習の成果も、君への想いも。
「……バカっ」
そう言われると俺は抱き締められた。
「惚れたろ?」
ギュッと抱き締め返した。
「当たり前…でしょ」
「やっぱな」
彼女の腕の中で誇らしげに言う。
「自意識過剰よ、バカ…」
ここでも俺の愛称らしいけど、
「バカは言い過ぎだ、バカ」
それでもどこか愛らしい。
バカも悪くねーみたい。
「…届いたか?俺の気持ち。」
「充分よっ…」
「なら、良かった」
そう言って、俺は彼女の唇を塞いだ。
「…カッコ良すぎだよ、バカ…」
ーENDー