Song for you

「〜…♪…」


今、全部伝えた。
練習の成果も、君への想いも。


「……バカっ」


そう言われると俺は抱き締められた。


「惚れたろ?」


ギュッと抱き締め返した。


「当たり前…でしょ」



「やっぱな」


彼女の腕の中で誇らしげに言う。


「自意識過剰よ、バカ…」

ここでも俺の愛称らしいけど、


「バカは言い過ぎだ、バカ」

それでもどこか愛らしい。

バカも悪くねーみたい。


「…届いたか?俺の気持ち。」


「充分よっ…」


「なら、良かった」


そう言って、俺は彼女の唇を塞いだ。


「…カッコ良すぎだよ、バカ…」



ーENDー
< 20 / 22 >

この作品をシェア

pagetop