Song for you

「弾き語り!」


「…んなら、アコースティックで十分じゃね?」


「ア、アコースティック?」


「そう。アコースティック。

それなら多分出来んだろ?ま、ちょっと難しいけどな?」


「んじゃ、何か良く分かんないけどそれ貸して!

あ、あとギターの弾き方も教えて!!」


「……高いぞ?」

「え゛…」


そんなこんなで兄貴からアコースティックギターとやらを借りて、毎日の練習。
若干兄貴は厳しいけど、嫌々言いつつも色々教えてくれた。(結局、金は取られなかったしな)



「…アンタ、指大丈夫?」


「んなの平気だし!」


とか言いながらボロボロになる指。

あの日から兄貴はよっぽど俺を恨んでいるらしく(彼女が相手してくれないらしい)かなり厳しい。


「…ホントに?」

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