永久にあなたと
ガタンゴトン・・
電車の揺れって眠気を誘ってくるよね。
隣でちひろが彼氏のグチを言ってるけど、眠気が強くなってきてなかなか頭に入ってこない。
ごめんね、ちひろ。
みずきは寝ます……。
しかし、意識を手放そうとした瞬間、ちひろが思い出したように話しかけてきた。
「そういえばみずき、太貴くんに会いに行くのいつだっけ?」
え……?
太貴 という名前に反応した私の体は眠気を一気にとばした。
それと同時に、私の好きな太貴の笑顔が頭に浮かぶ。
「んー…。
太貴は来月の時間があるときに会いに行く予定だよ。
もう就職だから忙しいみたい。
ちゃんとお土産買ってくるからね。」
ちひろがお土産に喜んでいる横で、私は考え事を始めた。
太貴かあ―…
早く会いたいな…