マジカル☆ジュエルス
そう言えば、ぶつかった時から
セイラの声も聴いてないし、
姿も見ていなかった。
ひかりは1日中気づかなかった。
本当はどこにいるのかはハッキリは
していないが、先に教科書を
木崎あきらに届けることにする。
とりあえず彼女のクラス4年3組に来た。
4年生の校舎は静まり返っていた。
やはり彼女はもう帰ってしまったのかもしれない。
すると教室から2人組の男子がやって来た。
よかった。とりあえず人はいたようだ。
「ねぇ君たち!」
ひかりが彼らに声を掛けると
すぐこちらを振り向いてくれた。
「木崎あきらって知らない?」
ひかりが2人組に聞くと
2人はしばらくお互いを
見つめ合ってから言った。
「もしかしてアイツに何かやられたのか?」
「……やられた?」
「アイツ興味あるものは人の物でも
すぐに盗む奴なんだ。
俺たちはアイツにおもちゃを盗まれたんだ」
(盗まれた…?まさかセイラ……)