マジカル☆ジュエルス

その頃ひかりの家ではセイラが
一人お留守番していた。

ゆっくりと寝ていたのだがようやく目覚めた。

「ふわぁ~~。よく寝たぁ」

結構長く寝ていたようだ。

ふと時計を見ると、夕方近い。
しかもそろそろ、ひかりが学校から
帰ってくる時間だった。

なんとか彼女が帰ってくる前に
目覚めることが出来て少し安心した。


「そういやひかり、転入生が来るって
 言ってたわね。一体どんな子だったの
 かしら?」

セイラもウキウキしていた。


すると玄関の方からガチャッと音がした。

「…ひかりだわ!」

さぁあの話はどうなったのだろうか、と
ワクワクしながらひかりを待つ。


そして、ひかりが部屋に入ってきた。

「ひかりおかえり!
 ねぇどうだったの?」


ひかりは無言でランドセルを床に落とす。


「ねぇひかりってば…!」

「……。」

「ひか…」

「聞いてよセイラァァァァァ!!」

ひかりは突然、両手でセイラをギュッと握った。

「えぇ!?一体何が…
 …その前に苦しいって!手ぇ離してよ!」


「聞いてよセイラ!あのね……」


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