マジカル☆ジュエルス

「………!」

「………」


なんとひかりは通学路で
偶然平岸小梅と出会ってしまった。

(嘘でしょーー!?)


まさか通学路がひかりと同じだなんて
正直信じられなかった。

というコトは彼女の家はこの近くなのだろうか。
全くついていない話だ。


(早くこの場から去りたい……)

しかし小梅は鋭い目つきで
ひかりをじっと見つめる。

一向に背きもしない。

完全に気まずい状況だ。



ひかりはこの状況に耐えきれなかった。
何とか雰囲気を和ませないと……。

そこで考えたのが


「お…お、おはよう」


とりあえず挨拶をすべきだ。
満面の笑みで、とは言えない
硬い表情だが。


しかし、小梅は何も言わず、
プイッと行ってしまった。


(なっ……!!)

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