マジカル☆ジュエルス

するとセイラがひかりのカバンの中から
ひょこっと出てきた。


「彼女が昨日言っていた子?」


「そう!あの子!
 やっぱり昨日から態度が悪い!
 挨拶ぐらいまともに出来ないの!?
 一体どのような教育を受けているの!?」


「ひかり…近所のおばさんみたいね…」


明らかに人と関わるのが面倒くさそうな
顔をしていた。

転入生だからって気取っている訳では
ないだろうが、彼女の態度には
ひかりもタジタジだ。

そんな子が同じクラスだなんて
本当についていない。




そして学校でも小梅は常に一人だった。

クラスの女子たちも昨日みたいに
彼女に話しかけることはなかった。

というか、距離を置いている。

小梅の周りには誰もいなかった。



しばらくすると小梅は教室を出ていく。


「ホント嫌な態度ね」

「マジむかつくなぁ」

と、彼女がいなくなる度に
生徒たちが愚痴を言う。

これが日課となってしまった。


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