マジカル☆ジュエルス

まるで漫画のような出来事だ。
どっからどう見ても妖精の姿を
したキーホルダーにしか見えない。

ひかりは唖然としてしまう。


「私はキーホルダーじゃありません。
 ご覧のように生きています」

「何これ?…気持ち悪…」


するとキーホルダー(?)は鋭い目つきをし
再びひかりの指を噛む。

「あーーー!!
 だから痛いんだってっっっ!!」

「ホント失礼すぎっ」





そして数分後。
ひかりはようやく落ち着いた。
ひかりの親指は真っ赤に膨れ上がっていた。


「私はセイラっていうの。妖精です」

「妖精?」

「私の国で大変なことが起こったから
 この地球に来ました」

「異世界人ってこと?
 一体何が…?」

「話長くなるけど…」

「じゃあいいや」

「はぁ!?」


どうやら長い話は苦手なひかり。
急に立ち上がり自分の机に向かう。





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