マジカル☆ジュエルス

未だにつけたままだった。

そこのくぼみに装着する
アメジストの宝石ももちろん持っていた。


なんて綺麗なんだろうか。
まるでこの夜空に輝く星のように
綺麗である。


しかしこの宝石はブレスレットに
装着するだけで、生活が一変する
かもしれない。


きっと自分自身も戦士として
生活しなきゃならない。


そんなことを考えているうちに
小梅はイライラしてきた。


「こんなブレスレット……!!」


小梅はブレスレットを外し
アメジストの宝石と共に
テラスから投げ捨てようとした。


これがなければ私は私なりの
生活が送れると、そう思ってた。




だが、手がプルプル震えて
手が言うことを聞いてくれない。

手が全く動かない。


彼女はふとその場でしゃがみ込んだ。


「もう……やめてよ……。
 これ以上、私を苦しめないでよ……」


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