マジカル☆ジュエルス
多分この子も練習しに来たのだろう。
ひかりはとりあえず自主練をすることにした。
バスケットボールを手に取る。
久しぶりのバスケットボール。
こんなに大きかったのかと
懐かしく思う。
そして慣れないドリブルで全力疾走。
そのままシュート…
ドタンッ!
「いっ!!」
途中でつまづき、顔面強打してしまった。
かなり痛い。
やっぱり自分バスケ駄目だなと
改めて思った。
「アハハハハッ!」
後ろから笑い声が響く。
笑っていたのはさっきの
青髪の彼女だった。
しまった。他人に一部始終を見られてしまった。
ひかりは一気に恥ずかしくなり
顔が急に熱くなる。
「もしかして…決勝戦出るの?」
笑いながら聞かれる。
「まぁ…一応…」
「その実力で出るの?
何か心配だなぁ」
そこまでバカにしなくてもいいじゃんと
ひかりはだんだんふてくされてきた。