マジカル☆ジュエルス

すると彼女のランドセルから
ドサドサと大量の教科書が落ちてきた。


「あわわわっ!」


彼女も時間がないのに突然の出来事が
起こったため慌て始める。


ひかりも早く学校へ向かいたいが
放っておくのも何だか可哀想だ。
ひかりは彼女の手伝いをした。


するとひかりの目の前に
1冊の教科書を見つけた。


「ねぇこれも落し…」


しかし彼女はいなかった。
さっきまで目の前にいたはずなのに。



すると



キーンコーンカーンコーン。

学校のチャイムが鳴ってしまった。


「あっ…」


さっきの子はひかりが手伝いをしようと
教科書を探している間に
もう学校に行ってしまったみたいだ。


「私を置き去りにしないでよぉぉぉぉ!!」


思わず誰もいない道のど真ん中で叫ぶ。


「はぁ…」


せっかく頑張って走って来たのに。
ひかりはガッカリし、トボトボと学校に向かう。


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