らぶパニック
「そこ邪魔、どけ。」
声がする方を見ると
さっきの金髪ピアス君がいた。
「おい、そこ俺の席。邪魔だっつてんだろ。早くどけよ」
ビクッ‥
ホントこの人怖い‥
「ご、ごめんなさい。」
逃げるようにその場をどいた。
こんなのが一年も続くって
絶対無理だよぉ‥‥
もぅいやだぁ-‥
とりあえず自分の席に座ろう。
あれ?
ちょっと待ってよ。
何回見ても私の席
金髪ピアス君のとなりだ‥
むりむりむりぃ〜
絶対やだ。
神様って絶対いじわるだ‥
でも座るしかないよね‥
橘菜桜 いきまーす。
まってまって‥
隣からものすごい視線を感じるんですが‥。
チラッと視線の先を見る。
‥でました。
おなじみの金髪ピアス君‥
もぅやめてよぉ〜。
「なん.ですか?」
やばい、話しかけちゃった。
なにしてるの-。
自分のバカやろ-う‥
「クスッ」
ほぇ?
今クスッって誰か笑わなかった?
ん‥
もしかして‥
やっぱり金髪ピアス君だ。
なんで笑うのぉ〜‥
「お前なんか可愛いな。」
っえ。
なんで私ドキドキしてるの?
絶対今顔真っ赤だよ。
それを隠すように私は顔を伏せた。